「尼崎文学だらけ」通販のこと。

2018年10月7日(日)に尼崎の近松記念館にて開催されます
文芸同人誌即売会「尼崎文学だらけ」。
https://necotoco.com/nyanc/amabun18/

 

イベントまで、あと2週間とちょっとですね。

 

今回は、とりわけ「本をたくさん読める」ということに主眼を置いているので、
時間たっぷり本を読めると思うと、とてもわくわくしています。
だいたい100冊ぐらいなので、全部の本に触れることもできるかもしれません。
晴れたら隣接の公園で本を読むのもいいかもしれないなあ、などと考えています。

 

そんなかんじで来ると楽しそうな「尼崎文学だらけ」ですが。
会場に来られない人のため、ウェブから注文できる通販システムを用意しています。
https://necotoco.com/nyanc/amabun18/amaorder.html

 

通販の注文は9/23(日)いっぱいまで受け付けています。
あと4日。

 

注文システムについては、前よりは使いやすくしたつもりです。
タイトル・著者・価格・ジャンルでの検索ができます。
どの本が各出店者の一押しであるかと、推薦数も表示しています。

 

最初は推薦数は数字で表示して、「多い順」の表示もできるようにしていたのですが、
そうすると「作品の優劣がある」みたいに思われそうで、止めました。
もちろん「作品の優劣」は「ある」と思っているのですが、
「尼崎文学だらけ」はできるだけその点からフリーでありたいです。
「いい・わるい」ではなく「すき・きらい」という点から本を見てもらって、
その本をほんとうに好きでいてくれる人のところに本を届けたいです。
推薦文システムはそのためにありますし、好みの本を探しやすいイベントづくりを目指しています。
(あんまりできてないですが;)

 

通販システムで書籍一覧を見ると左端に赤い★印のついている作品があります。
これは直接出店者さんの一押し作品です。
「どの本を買おうかな?」と迷ったら、まず一押し作品を見てもらうのがいいかもしれません。

 

いま、一押し作品は17点あります。
「尼崎文学だらけ」公式サイトのトップページでも一覧できますが、こんなかんじ。

 

「ウソツキムスメ」(白昼社)600円/純文学
こぐま座アルファ星」(東堂冴)1000円/純文学
「玉響の風ー明治剣豪夢幻綺譚ー」(穂倉)1500円/大衆小説
「文芸バレーボール 上」(弥乙澪)1500円/大衆小説
「天地創想」(にゃんしー)800円/ライトノベル

 

「恋する鉄塔」(月刊さかな)400円/ファンタジー
「Et mourir de plaisir」(バイロン本社)500円/ファンタジー
「草刈忍者 ONE Week ~鶴子姫を救え~」(ひとひら、さらり)600円/ファンタジー
「古の英雄譚」(雫星)1500円/ファンタジー
「CCCは愛を謳う」(残響センセーション)500円/ファンタジー

 

「鉱石トリビュート「幻石」」(まんまる書房)800円/掌編
「『由 -yukari-』Vol.2」(ヰスタリア会)800円/掌編
「乞ひぞ募りて【軽装版】」(鹿紙路)1000円/恋愛
「嘘つき仔猫は靡かない」(ナナゴウマル)400円/JUNE
「あの角を曲がるとき空を飛べるよ」(夜間飛行惑星)500円/詩歌

 

「さよなら、おやすみ、またあした」(午前三時の音楽)1000円/そのほか
「移ろい」(波の寄る辺)500円/そのほか

 

ぜんぶで13900円。
もしぜんぶ買うならそれは「あまぶん最強セット」ですな。

 

とはいえ委託出店者さんの本は一押し一覧には入っていませんし、
他にも隠れている良作がありますので、ぜひいろいろ探してみてください。
公式サイトトップページからの検索もできますし、
書籍の詳細ページからは紹介文が読めたり、試し読みができたりします。

 

今のところ、147冊の本が登録されています。

 

ジャンルで多い順に並べると、

 

ファンタジー…41作品
掌編…17作品
大衆小説…16作品
JUNE…13作品
詩歌…13作品
純文学…12作品

 

というかんじです。
ファンタジーが多いのは、どの文芸イベントでも同じですね。
「尼崎文学だらけ」の特徴は、純文学・JUNE・詩歌、が多いところかなあ、と思います。

 

「尼崎文学だらけ」の通販は9/23(日)まで。あと4日。
注文はこちらから。
https://necotoco.com/nyanc/amabun18/amaorder.html

 

ちなみに今回からは、注文後の追加もできるようになっています。

 

ぜひぜひ好みの本を探してみてください。
引き続き、よろしくお願いいたします!

次は「尼崎文学だらけ」です。

文学フリマ大阪」が終わりました。

 

にぎやかで、とても楽しそうなイベントでしたね。

みんながいい本を手に入れられているといいな、

イベント後の読書が楽しいといいな、と思います。

 

さて、今後の文芸系の同人誌イベントですが。

関東では、9月22日(土)に川崎市で「本の杜」があります。

http://ivent-hon-no-mori.com/

2011年から開催されている、歴史あるイベントです。

関東方面の方々は、ぜひぜひチェックしてみてください。

盛況になることを祈っております。

 

関西だと、10月7日(日)に尼崎市で開催される「尼崎文学だらけ」が

次の文芸系同人誌イベントになるのではないかな、と思います。

今回で3回目になるのですが、今回はちょっと変則的なかたちとなります。

 

まず会場が和室!ごろんと姿勢を崩して、のんびり本が読める!

 

ブースに店番がいない!会計は本部に任せて、のんびり本が読める!

 

まわりが公園!晴れてたらベンチに座ってのんびり本が読める!

 

ポエトリーリーディングライブがある!BGMに詩を聴きながらのんびり本が(略

 

……というかんじでして、ただただ本が楽しめる場を作りたいなあと思っています。

 

「尼崎文学だらけ」(あまぶん)は、本を主役にしたいと思っています。

売れる売れないでいえば、正直、一般的な同人誌即売会より目減りする気がします。

でも、本をじっくり読めるぶん、「吟味された売れ方」はすると思います。

買われた本が読まれ、楽しまれる割合が高い、とか、そういう意味です。

なにより、来てくれたお客さんがほんとうに満足できる本を選べると思うので、

たくさんの人に来て楽しんでいってほしいです。

 

「あまぶん」の今後の展開について少しお話しますね。

大阪市内、梅田ちかくの某カフェをときどき使わせてもらうことができるようになりました。

そこで、「あまぶん」の続編みたいなイベントをやろうと思っています。

基本は同人誌を売る場所ですが、わりあい自由な雰囲気になると思います。

本を売りたい人は、カフェを訪れて机のうえに本を並べます。

本を買いたい人は、カフェを訪れてお茶でも飲みながら読書して本を探し、欲しい本があれば買っていきます。

べつに派手でもなんでもない、本を読むしかないしずかな場所ですが、

「あそこにいけば面白い本があるよ」というような、よき空間を作りたいです。

月に1回はさすがに厳しそうですが、隔月ぐらいで頻繁にやりたいです。

たぶん12月か、来年1月ぐらいから。

 

この「続編みたいなイベント」と、10月にやる「あまぶん」が

ちょうど同じようなものを目指していることになるので、

まず10月の「あまぶん」、いいイベントになるようがんばりますね。

 

ちなみに「あまぶん」では、会場に来られなくても通販で本を買うことができます。

https://necotoco.com/nyanc/amabun18/amaorder.html

このシステムは初回からやっているのですが、けっこう使いやすく修正したつもりなので、

どんな本があるのか見るだけでも見てやってくださいまし。

今回から「注文後の追加」がかんたんにできるようになっているので、

欲しい本がちょっとでもあれば、ぜひぜひ注文してみてください。

通販は9月23日(日)まで受け付けています。

 

「あまぶん」まであと1ヶ月。

しばらく宣伝とかうるさくなるかもしれませんが、

関心もってくださいますとうれしいです。

通販のこと。推薦文のこと。

さてさて、もう8月も中旬ですね。
今年は猛暑といわれていますが、
この頃になると夜なんかは涼しい日もときどきあって、
夏の終わりの足音を感じつつある昨今です。

「尼崎文学だらけ」まで、気がつけばあと1ヶ月半です。

申し込み状況としては、
直接出店:20ブース(8/31まで募集中)
委託出店:24種類(満了)
といったところで、
販売される書籍のうち一部は
ウェブサイトより確認できます。

https://necotoco.sakura.ne.jp/nyanc/amabun18/index.php

ウェブサイトは少しずつ更新して見やすくしているのですが、
このたび「販売される書籍一覧」を作りました。

https://necotoco.sakura.ne.jp/nyanc/amabun18/amalist.php

とてもシンプルな見た目なので、まあまあ見やすいのではないかと。

この書籍一覧を利用して、9/1より「通販の受付」を行います。
会場に来られない方でも、ウェブから注文することで
書籍を購入できるようにするわけです。
通販の受付期間は9/1~9/23を予定しています。
いまのうちに好みの本がないか、チェックしておいてくださると幸いです。

また、ウェブ上に掲載されている書籍について、
推薦文を投稿できるようにしました。
過去に投稿された推薦文一覧はこちらより閲覧できます。

https://necotoco.sakura.ne.jp/nyanc/amabun18/recolist.php

今までに読まれた本で推したい本がありましたら、
この機会に応援いただけますと幸いです。

というわけで、「通販」「推薦文」と、
ウェブ上より本イベントをお楽しみいただける企画の紹介でした。

もちろん本番は当日。
今回は、ポエトリーリーディングライブも行いますし、
いつもよりじっくりと本を読んだり、
本をさかなに直接出店者さんとお話ししたり、
くつろぎやすい空間を作れるよう考えていますので、
来場を楽しみにしておりますね。

「尼崎文学だらけ」~声と言葉の文化祭~開催のお知らせ

こんばんは、尼崎文学だらけです。
暑い日が続きますね、みなさん、お元気でしょうか。
尼崎もめちゃめちゃ暑いです。
昨年のほぼこの時期にイベントをやったわけですが、
よくあの暑いなかにやったなーと思ったり思わなかったり。
そのせつは、ご参加いただき、ほんとうにありがとうございました。

さて、今年もやります。「尼崎文学だらけ」。
今年は会場が取れないので、おやすみかな、とも思っていたのですが、
別の会場が取れたので、やっちゃいますよ。
題して「尼崎文学だらけ~声と言葉の文化祭~」。

文芸同人誌即売会と、ポエトリーリーディングライブの同時開催になります。
本を読みながら、詩が聴けるのんびりした空間になればいいな、と思っています。

ただ、今回は会場がけっこう小さいので、
(だいたい30平米ぐらいの和室です)
文芸同人誌即売会としては変則的な形になります。

↓詳しくは、公式サイトを見てくださるとよいのですが↓

https://necotoco.sakura.ne.jp/nyanc/amabun18/index.php



・ブース面積が従来の90x45cmから60x30cmと小さくなります。
・店番をしていただくスペースがないため会計は本部でまとめて行います。

直接参加について、主だった変更点は以上となります。
ブース数も33ブースと少なめ。
(ほか、委託参加も予定していますが)

今までのように、あんまり派手ではないのですが、
ポエトリーリーディングしかり、
ゆっくり声と言葉を楽しめる場所を作れたらいいなあ、というのが
今回めざすところです。
そしたらまた次回にもつながると思うので。

ブース募集開始は7/21(土)。
どうぞ、よろしくおねがいしますね。

zine展inBeppu4に行ってきました。

2017年11月3日(金)~5日(日)に
大分県は温泉街の別府市にて
zineの展示即売会「zine展inBeppu4」が開催されました。

zine展inBeppu4

zinebeppu.jimdo.com


尼崎文学だらけの面々も、微力ながらお手伝いのために行ってまいりました。
こちらの記事では、そのレポートを書こうと思います。

あくまでわたし、にゃんしー個人が感じたことですので、
非公式の、参考情報くらいで読んでいただけたら幸いです。

■11月2日(木)出発。
大阪からなら、大阪南港→別府国際観光港でフェリーを使うと安いです。
とくに現地宿泊なしの弾丸ツアープランだと、往復で1万円。
一番安いプランですと大部屋で雑魚寝になるので、
ちょっと足してベッドとか個室にするのがベターかもしれません。
4人集めて4人部屋なんかだと楽しいかもしれませんね。
いずれにせよ、フェリーで眠っている間に着いちゃいます。
大阪より東なら飛行機、西なら新幹線のほうが便利かと思います。

■11月3日(金)zine展1日目
7時くらいに港に着いたので、
港近くの24時間営業のマクドナルドで時間を潰してから行きました。

zine展の会場に到着すると、白を基調とした店内に
美しく本が配置されていました。
各作者ごとに整理されており、
ジャンルも手製本・詩歌・純文学・エンタメ・大分地元勢などなどまとめられており
とても見やすかったと思います。
会場前には10人ほどの行列が出来ていて、ガラス張りの店内を
楽しそうに覗き込んでいました。
……そして11時に開店です。

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zine展の特長のひとつは、ふだん本にそれほど縁のない
地元の方や通りすがりの観光客が入ってくるところだと思います。
入ってくるなり「何のイベントですか?」と興味津々に尋ねられます。
zineというものを説明し、どんな本があるのかを説明し、
お客さんがおそるおそる立ち読みをしながら本を探していくのを見守るのは
緊張もしますが、なんだか楽しいですね。
買っていってくださると、嬉しさもひとしおです。

zine展はその名のとおり、
もともとハンドクラフト系の「zine」からスタートしているとのことで、
やっぱりそのへんの本の売れ行きがよいようです。
ふだん本に馴染みのない方にも分かりやすいですので、
たとえば小さなお子さんなんかも可愛らしい豆本を手に取ったりします。
「この本、ネギだ!」とか「この電柱、本になってる!」とか
わいわいはしゃいで、お父さんやお母さんに買ってくれるようねだる姿は
とても可愛らしいですね。

あとは、主宰のひとり、豆塚エリさんが詩歌や小説など文芸をされている方ですので、
文芸系の本の売れ行きもよかったようでした。
詩歌が多く買われていたような印象です。
小説に関しては、初見でも買いやすい本、
シンプルで一般的な表紙・内容の本のほうが
たくさん買われていったように思います。

感覚ですが、今回は入ってくる方が本を買っていく割合が高かったように思います。
配置が分かりやすかったのと、出店者さんに作っていただいたPOPの効果では
ないでしょうか。
初日の売上は、初日としては過去最高だったとのことでした。

今回面白かったのは、zine展目当てで遠くから別府にいらっしゃった方が
たくさんおられたように思います。
出店者さんもいらっしゃいましたし、純粋なお客さんもいらっしゃいました。
似た文芸イベントは全国各地で行われていますが、
「都市ではない純粋な観光地」で行われているものはzine展くらいかなと思います。
観光含めて本を買いにくるというのは楽しいですし、
今後広がっていくかもしれませんね。
遠くから来られた方にとっては、別府地元の方が書かれた、別府でしか買えない本が
魅力的に映ったかもしれません。
主宰の豆塚さんの本もそのうちの1つだと思います。

■11月4日(土)zine展2日目
前日の夜に主宰のおふたり(豆塚さんと村谷さん)が売上を計算し、
傾向を分析し、反省会を行ったとのことです。
その内容を元に、開店に先立って配置替えが行われました。
主には目立っていない本・売れていない本に目を惹かせる作業だと思います。
配置を置き換えたり、ジャンル分けを整えたり、POPなどを改めたりされていました。
全ての本がまんべんなく売れているというのも良くない
(お客さんが迷っているという証拠)ということで、
目当ての本を見つけやすいよう工夫を施したりもされていました。
おふたりとも睡眠時間も少なくお疲れだったと思うのですが、
真剣に本と向かい合っている姿が印象的でした。

11時に開店です。
記録的な売上を記録した初日と比べると、2日目の滑り出しは控えめだったように思います。
村谷さんいわく、3連休にイベントを行う際の一般的な傾向とのことです。
村谷さんは元バイヤーさんということで、経験則から本がたくさん売れるよう
いろんなアドバイスを与えてくださいました。

会場すぐ傍においしいカレー屋さんがあり、カレーをいただきました。

f:id:slymelogue:20171106175247j:plain別府市内には魅惑的な路地が細かく入りぐんでいて、
お散歩するといろんなお店が見つかって楽しいです。
言うまでもなく、温泉も有名なものから無名なものまで、
大きいものから小さいものまでたくさんあります。

休憩には、Tea Room Cozy Cornerのおいしい紅茶とスコーンを頂きました。

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■11月5日(日)zine展3日目
3日目、最終日です。
この日も前日深夜の反省会に基づいて、配置替え・整頓が行われました。
最終日のお客さんは、初日ほどではないですが、
2日目よりはたくさんいらっしゃっていたように思います。


会場にいるのが楽しくて、ほとんど観光をしませんでした。
とても名残惜しかったですが、帰りのフェリーのため、17時くらいまで見守って
おいとましました。

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■11月6日(月)帰りのフェリー
フェリーに乗って帰りました。

zine展inBeppuのツイッター公式アカウントによると、
3日間の売上は過去最高であったとのことでした。
主宰のおふたり、スタッフの方々のがんばりの成果だと思います。
ほんとうにお疲れさまでした。

のちほど、出店者の方々にも売上報告があるかと思います。
イベントとの相性や運のようなものもあるので、
全ての方にとって思ったような成果があるかは分かりませんが、
「売る努力」が最大限される素敵なイベントであったということは
私感ながらzine展で見てきた感想です。
わたしにとっては大切なイベントですし、
多くの本好きな方にとっても、そうであればいいなと思います。
もし次回があれば、ぜひ別府を訪れましょう!

そんなわけで、たいへん楽しい5日間でした。
本はよいものだと思いましたし、そう思えるイベントは素敵ですね。
「尼崎文学だらけ」も、次回の構想はまだまったくありませんが;
なにか素敵なことができたらいいな、と考えています。

zine展inBeppu4に行ってきます。

2017年11月3日(金)4日(土)5(日)の11:00~20:00に、
大分県は温泉街の別府にて、「zine展inBeppu」が開催されます。

zinebeppu.jimdo.com


「zine展inBeppu」とは、zineの展示・即売会です。
zineというのは、ようは手作りの本のことですね。
同人誌とか、リトルプレスなんて呼ばれたりもしますが。

わたしたちもこちらにおじゃまして
お手伝いさせていただくことになりました。

同じく即売会の「尼崎文学だらけ」を開催するとき、いつも考えているのは
「本を読むこと、書くことを楽しめるイベントにしたい」ということです。
でもこれって、すごくむずかしくて。
このことを、わたしたち以上の高いレベルで実現されているのが
「zine展inBeppu」だと思います。

過去回のレポート(「コンペイトー」というこんぺき出版発行の雑誌に掲載されています)を見ても、
すごく悩み、考え、苦しんで作っているイベントなのが分かります。
毎回、「これが最後」という決意でやっておられるイベントだと思います。
本と真摯に向かいあえる、というのは、この類のイベントを主宰するうえでの
いちばん大事な資質だと思います。
もちろん、だからといって扱う本が売れるわけじゃないです。
預けた本が1冊も売れないこともあるかもしれません。
でも、例え売れなくても、真剣に扱ってもらえたということは
本を書き続けるうえでの糧になります。
またイベントに出ようと思います。
逆にどれだけ売れても、軽々しく扱われていたなら空しくなるだけです。

「本が好きになれるイベント」だと思っています。
だから、できたら来てほしいです。
観光も楽しくて、こんな名所がありますよ。

フェリーさんふらわあ

www.ferry-sunflower.co.jp大阪からなら0泊2日でなんと往復1万円。
船旅は楽しいですよ。

別府八湯温泉道
http://onsendo.beppu-navi.jp/
別府は世界でも有数の大温泉地!
ちいさな温泉がたくさんあります。
88湯巡りというものがあって、88箇所を回ると名人に認定されます。 
2ヶ所回るだけでも初級になれるので、この旅でいかがですか?

■友永パン

tabelog.com

昭和天皇も食べたパン。
行列ができています。

■Oita Made Shop

oitamade.asia

会場すぐ近く。名産品がたくさんあります。

■platform04 SELECT BEPPU

past.beppuproject.com

会場すぐ近くのセレクトショップ。アート作品も見られます。
別府はアートに造詣が深い町でもあります。

■明石文昭堂

www.akashi-net.co.jp

オリジナル万年筆インクがあったりしますよ。

■Spica
http://spica.tv/
かわいらしい雑貨屋さん。
昨年は素敵な竹細工を置いていました。

ほか、おいしいものもたくさんあります。
だんご汁、地獄蒸しプリン、とり天(タレが甘い)、餃子、豚まん、豊後牛、別府冷麺……

たのしみ!

といっても、どうしても来られない方もいらっしゃると思いますので、
「お買い物代行サービス」の紹介をしておきます。
これは、現地に行かなくてもウェブ上から注文することで
zine展で販売されるものを購入できるシステムです。

■お買い物代行サービス

zinebeppu.jimdo.com
こちらの申し込みは明日(10/31)までなので、おはやめに!

そんなわけで、今週末はいよいよzine展。
素敵な本を揃えてお待ちしております。
たのしい時間になりますように!

尼崎文学だらけ~夏祭り~レポート

2017年8月27日(日)11~16時に
阪神尼崎駅から徒歩5分の尼崎市中小企業センターにて
文芸誌・創作文学同人誌展示即売会
「尼崎文学だらけ~夏祭り~」が開催されました。
http://necotoco.com/nyanc/amabun/

おお、過去形ですね。
そう、1週間前に終わったのですよー!
なのでレポートなどを書いてみようと思いつつ、
何から書き始めていいか、悩んでいます。

1.数字の話
まずは数字の話などしましょうか。
来場者数は、カタログベースでだいたい150人くらいでした。
前回が100人くらいだったので、だいたい50%アップですね。
ありがたいことです。
出店者数が増えた(ブース出店:33→50、委託出店:23→16、合計:56→66)
ことによる宣伝効果と、
チラシを尼崎市内中心にたくさん撒いたことによる宣伝効果だと思います。
宣伝くださった出店者方、ありがとうございました。
チラシを置かせてくださった施設さま、ありがとうございました。
FMあまがさき・尼崎経済新聞・神戸新聞などにも取り上げていただき、
たいへん感謝しています。

頒布部数の話。
わかるのは委託ブースおよびWeb通販のみになりますが、
委託ブースでは207冊の頒布があり、前回の179冊と比べて15%の上昇がありました。
Web通販では201冊の注文があり、前回の149冊と比べて34%の上昇がありました。
出店者さんのブースでもそれなりの数が出たのではないかと推測します。

2.アンケート
つづいて、アンケートをひもといてみます。
今回入口にアンケートボックスを設置しておりましたところ、
15枚の回収がありました。

a. このイベントをどうやって知りましたか?(複数回答可)
チラシ……2
あまぶんウェブサイト……2
ツイッター……9
知人から……6
ケットコム……1

→思ったよりツイッター経由の方、知人の紹介で来られた方が多いようでした。
次回はもっとチラシも充実させたいと思います。

b.販売物をどのくらい購入されましたか?(無料配布含む)
買ってない……3
5点以下……4
5~10点……7
10点以上……1

→ざっくりで平均するとひとりあたま5点くらいでしょうか。
ちなみにWeb通販の購入数もだいたいそのくらいです。

c. 気になったジャンルを教えてください(複数回答可)
純文学……4
詩歌……4
JUNE……2
大衆小説……7
ライトノベル……6
ファンタジー……8
そのほか……2
特にない……1

→ファンタジーはだいたいのイベントにおいて人気ジャンルですね。
ほか、大衆小説・ライトノベルをお求めの方が多いようです。
出店者数に比較すると、ライトノベル・詩歌の人気が目立ちます。

d.満足したものを教えてください(複数回答可)
見本誌コーナー……14
ガイドブック……4
ウェブサイト……4
チラシ……3
場内の空調……4
場内の広さ・ゆとり……6
販売物の量……5
販売物の質……7
販売物の種類の豊富さ……5
だらけブース……5

→ほとんどの方が見本誌コーナーを挙げる結果となりました。
次回はもっとみやすく、探しやすく設置したいと思います。
また、販売物の量・質・種類の豊富さにも評価いただきました。
場内のゆとりに関しては、BGMも良かったのではないかと考えています。

e.不満だったものを教えてください(複数回答可)
場内の空調……1
ウェブサイト……1
チラシ……1
販売物の量……1
ウェブサイトとチラシがちょっと探しづらい
ツイッターのRTが多すぎてうっとおしい
搬出のこと

→いろいろと反省点があります。
次回に向けて、修正したく考えております。

f.一番気になったブースを教えてください
FT書房
新天使出版会(ヤミークラブ)
夜間飛行惑星
今田ずんばあらず
Picnic
つばめ綺譚社
眠る犬小屋
水銀
委託販売…3
すべて

→多くのブースを挙げていただきました。
委託販売は分かりやすく設置したつもりでしたので、
見ていただいてありがたいです。

g.イベント全体を100点満点で評価すると何点ですか?
最高点……100点
最低点……60点
平均点……84点

→おおむね高い評価をいただき、ありがとうございます。

h.点数の理由や、そのほかお伝えしたいことがあれば、記入ください。
ツイッターがうざすぎた
もっといろんな人を見たかった。もう少しブース数を増やしてほしい。
アットホームな雰囲気がよかったです。続けてください。
こんなに一堂に色々そろえて、気軽に話が出来る場が大変よかったです。
まわりやすいし親しみやすくてよかったです。
見本誌コーナーが見やすくてよかったです。
距離感が近すぎて、見るとき緊張します。
搬出伝票くらいは用意してほしかったです
埼玉から来ました
見本誌やウェブでの試し読みが十分に出来たので、購入してから合わないということがなく、じっくり選べたのがよかったです。
駅から近かったのが来やすくてよかったです。
欲しかった本の売り切れがありました。もう少し多くてもよいのでは?

→次回に向けての参考とさせていただきます。

3.当日までの話
さて、数字とアンケートを踏まえたうえで、当日までの話に入ります。
当日までは、主にウェブサイトとツイッターにて宣伝活動をしておりました。
ウェブサイトは前回よりは分かりやすくなったと思いますが、
アンケートで「探しにくい」との意見をいただきましたので、
次回は改善しようと思います。

ウェブサイトのメインとして、「推薦文」という制度があります。
これは本を読んだことがあるひとが、その本の「推薦文」をウェブに投稿して
宣伝を後押しできるようにする仕組みです。
あまぶんの1つの理想として、「(宣伝しなくても)いい本は売れる」という
ものがあります。
できるだけ、本を作ることだけに集中してほしい。
推薦文はそのために導入した仕組みで、
前回の205件を上回る280件の投稿をいただきました。

ただ、推薦文ですと、過去に販売された書籍の後押しにはなっても、
新刊や、新しく出店される方にとって不利になります。
これを改善するため、今回、zine展inBeppuさんを参考にして、
ブース出店者さんが「一押し書籍」を設定できるようにしました。
「一押し書籍」については、事務局より下記のサポートを行いました。

a.公式推薦文の投稿
b.ポストカード作成
c.朗読音源の公開

公式推薦文はにゃんしーが担当しました。
文章を送ってもらい、こちらで読んだうえで推薦文を書くという仕組みでした。
50出店者中、希望のあった26の出店者さんについて
推薦文を投稿させていただきました。
「面白い」「面白くない」の2軸ではなく、
「どういうひとにこの本を届けたいか」というのを意識し、
必要なひとにその本が届くような推薦文を書いたつもりです。

ポストカード作成は泉由良が担当しました。
自分でデザインされた方もおられますが、
殆どはこちらで文章と合うデザインを作成しました。
ポストカードは、セブンイレブンネットプリントから
くじという形でランダムに出力されるようにしました。
50出店者中、希望のあった22の出店者さんについて
ポストカードを作成しました。
1ヶ月間で175件の出力がありました。
「ポストカードを見てその本が気になった」という方もいらっしゃいましたので、
少しでもサポートになっていれば幸いです。

朗読音源は泉由良が担当しました。
50出店者中、希望のあった12の出店者さんについて
朗読音源を作成しました。
耳で文章を体験することで、新たな出会いを演出できていれば嬉しいです。

会場に来られないお客様のため、
ウェブ上でも通販で書籍を購入できるようにしました。
36名の方から計201冊の注文をいただきました。
通販のシステムはそれなりに使いやすかったと思うのですが、次回の改善課題です。
通販の注文数は各出店者さんの管理ページより
リアルタイムで確認できるようにしており、
搬入数の目安を確認するのに役立ったのではないかな、と思います。

4.当日の話
さて、いよいよ当日の話。

まず、前日の11~16時に同じ会場で見本誌試し読み会が行われました。
誰かがおっしゃったようにまるで図書館のように、静かに見本誌を読む場です。
来場された方は主にブース出店者さんでした。
当日はゆっくり本を選べないと思うので、
そういう方にとって本を見つける機会になったのではないかと思います。
どの本を買うか目星をつけるため、チェックシートを配布しました。

試し読み会のあと、前日設営が3時間ほどありました。
あまぶんは「だらけ」の名のとおり、
できるだけゆっくりのんびりしてほしいという思いがあります。
ですので、設営時間も長くとります。
後で足りないものを買い足したりとかもできますし、
前日設営は出店者さんにとってやさしい仕組みだったのではないかと思います。

そして、当日。
イベント開始までに、2時間の設営時間がありました。
当日の設営時間も長くとっています。
ゆったりのんびり設営をしたあと、11時に開場しました。

開場とともに入って来られるお客さまが結構いらっしゃいました。
11~12時の時間がいちばん混んでいたように思います。
見本誌コーナーはたくさんひとがいましたし、
委託販売にも行列ができました。

あんまり写真を撮ってはないのですが、見本誌コーナーはこんな感じでした。

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そんなに見本誌コーナーが人気と思わなくて(すみません……)
工夫といえるのは、一押しの見本誌だけ場所を分けたことと、
壁にポストカードのデータを貼って見栄えよくしたことくらいかと思います。
次回はもっと見やすくしようと思います。
しかし出店者さんたちが見本誌に素敵なPOPを貼ってくださいましたので、
とても華やかな場所になりました。

アンケートのとおり、委託販売コーナーも人気でした。

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委託販売の販促となるよう、
各委託出店者さんのブースを45x45cmの大きさで作り、
そこに出店者さんに作成いただいたポスターを貼り、
ポストカードを無料で持って帰れるようにしました。
各書籍や出店者さんの魅力が伝わりやすく、
欲しい本が探しやすくなったのではないかと思います。
ポストカードも人気で、73枚がもらわれていきました。

一般の委託販売とは別に「尼崎セレクト」「白昼社委託」という
企画委託もありました。

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企画委託の頒布数はトータルとしては悪くなかったのですが、
もっとテーマ性をもたせたほうがいいのかな、など次回に向けて考えています。
ドラゴン本ばかりを集めたドラゴンフェアとか。

場内の雰囲気としては、
11~12時がいちばん混雑していて、
ほかの時間はわりとおだやかであったかと思います。
人が多すぎるわけでもなく、ないわけでもなく。
泉由良のセレクトしたBGMを小さめの音量で流していました。
過ごしやすく、本を選びやすい空間であったのではないかな、と思います。
アンケートでも、場内の雰囲気については好印象でした。

会場は、一般ブースをだらけブースが囲う作りでしたが、
これがなかなか面白かったのではないかなと思います。
一般ブースとは、机を置いて普通に本を頒布するブースですが、
だらけブースとは、180x180cmの床だけを出店者さんに渡して
そこで(規約のかぎりで)何をしてもいいという自由なブースです。
テントが立ってその場で淹れた珈琲を飲んでるサバイバルな人がいたり、
なぜか裁判所もある商店街が並んでたり、
列車が走ってたり、
笹が立ってたり、
インスタレーションのごとく床が文字で埋め尽くされてたり。
おとといあさってのらしさんが、「うそあま」というゲームをされており、
これが大好評だったようです。
だらけブースは広いですし、文学を身体全体で楽しめる場なので、
今後も拡張していきたく考えています。
(ちなみにだらけブースの申し込みは、開始後数日で埋まった記憶です)

何人かの方が感想で書かれてくださっているとおり、
尼崎文学だらけの11~16時は、総じて楽しい時間であったのではないかと思います。
楽しい雰囲気のなかで買った本は幸せな気持ちで読めますし、
そのぶん楽しめると思います。
そういう空間を作れたのは、出店者のみなさまのおかげだと思いますので、
改めてありがとうございました。
本を購入された方々、尼崎文学だらけでの時間が、
いい出会いになっていれば幸いです。

16時からは撤収で、撤収がおおむね落ち着いたあたりから、朗読会が始まりました。
池上宣久さん・八和詩めぐむさん・まめさん、という詩人の方が朗読されたあと、
泉由良・にゃんしーのスタッフの朗読が続き、
そのあとに自由参加の朗読があり、6名の方に朗読していただきました。
耳で文章を味わう、声に出して文章を表現する、というのは
ふだんあまりしないことだと思うので、新たな発見につながっていれば嬉しいです。

18時からは打ち上げでした。
こちらでもびっくりしましたが、びっくりするほど豪華でした。。
大皿で2皿あったおすしが一瞬で消えました。。
飲み放題のお酒もけっこうな種類がありました。
会場を移動せずにその場でできるのもよかったですし、
場内も広く、ゆったりお話できたのではないかと思います。

20時に打ち上げが終了し(打ち上げの2時間がすごく早く感じました)
最後に残った机を撤収して(手伝ってくださったみなさま、ありがとうございました)
無事閉会となりました。

5.まとめ
もちろんひとによっていろんな意見・感想があると思いますが、
総じて、いいイベントだったのではないかな、と自負しています。
「本を読むこと・書くことを楽しめるイベントにしたい」というのを
掲げて行っている「尼崎文学だらけ」ですが、
ある程度は達成できたのではないかな、と。
改善点も多くあります。
やっぱり、一般来場者の数はもっと増やしたいですね。

今回の、あまぶんでの出来事が、読むひとにとっても、書くひとにとっても、
本をもっと楽しめる契機になっていれば嬉しいです。
あまぶんは常に、本を生かす場でありたいです。

さて、次回に関してですが……
正直まっっったく何も考えてないんですよね。。
来年は6月に静岡文学マルシェさん、
7月にテキストレボリューションズさんがあるらしいので、
夏の開催は無理だな、春だともう会場が抑えられないな、くらいは
考えてはいるのですが。。

今回の「尼崎文学だらけ」は、
「尼崎文学だらけ2」ではなく「尼崎文学だらけ~夏祭り~」という名前でした。
ナンバリングしていない理由は、毎年必ずある恒例イベントではなく、
1回1回が最初で最後、
すべてを注ぎ込むイベントでありたいという気持ちから来ています。
やっぱりそのほうが、参加してくれた人が楽しいですから。

なので次回については全く構想がないのですが、
まあ、なにがしかまたあるのでしょう。
本を書くのも読むのも好きですし。
ほかにもそういう人がいるかぎり、あまぶんはまたあると思います。
またお会いしたときにでも、ブログやツイッターなどでも、
あまぶんの感想を伝えてくれると嬉しいです。
それは次回に向けての励みになりますので。

感想といえば、N.Riverさんがあまぶんの感想をツイッターのモーメント機能で
まとめてくれました。

twitter.com

来場者さんにも、出店者さんにも、
来られなかった方にも、宣伝に協力してくださった方にも、
いろんなひとに協力してもらってできたイベントでした。
改めて、ありがとうございました。

「尼崎文学だらけ~夏祭り~」はこれにて終わりとなりますが、
本を読み終わるまでが「あまぶん」ですので、
たくさん読書を楽しんでくださいますと幸いです。

―――(2017/09/06:追加)―――

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