zine展inBeppu4に行ってきました。

2017年11月3日(金)~5日(日)に
大分県は温泉街の別府市にて
zineの展示即売会「zine展inBeppu4」が開催されました。

zine展inBeppu4

zinebeppu.jimdo.com


尼崎文学だらけの面々も、微力ながらお手伝いのために行ってまいりました。
こちらの記事では、そのレポートを書こうと思います。

あくまでわたし、にゃんしー個人が感じたことですので、
非公式の、参考情報くらいで読んでいただけたら幸いです。

■11月2日(木)出発。
大阪からなら、大阪南港→別府国際観光港でフェリーを使うと安いです。
とくに現地宿泊なしの弾丸ツアープランだと、往復で1万円。
一番安いプランですと大部屋で雑魚寝になるので、
ちょっと足してベッドとか個室にするのがベターかもしれません。
4人集めて4人部屋なんかだと楽しいかもしれませんね。
いずれにせよ、フェリーで眠っている間に着いちゃいます。
大阪より東なら飛行機、西なら新幹線のほうが便利かと思います。

■11月3日(金)zine展1日目
7時くらいに港に着いたので、
港近くの24時間営業のマクドナルドで時間を潰してから行きました。

zine展の会場に到着すると、白を基調とした店内に
美しく本が配置されていました。
各作者ごとに整理されており、
ジャンルも手製本・詩歌・純文学・エンタメ・大分地元勢などなどまとめられており
とても見やすかったと思います。
会場前には10人ほどの行列が出来ていて、ガラス張りの店内を
楽しそうに覗き込んでいました。
……そして11時に開店です。

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zine展の特長のひとつは、ふだん本にそれほど縁のない
地元の方や通りすがりの観光客が入ってくるところだと思います。
入ってくるなり「何のイベントですか?」と興味津々に尋ねられます。
zineというものを説明し、どんな本があるのかを説明し、
お客さんがおそるおそる立ち読みをしながら本を探していくのを見守るのは
緊張もしますが、なんだか楽しいですね。
買っていってくださると、嬉しさもひとしおです。

zine展はその名のとおり、
もともとハンドクラフト系の「zine」からスタートしているとのことで、
やっぱりそのへんの本の売れ行きがよいようです。
ふだん本に馴染みのない方にも分かりやすいですので、
たとえば小さなお子さんなんかも可愛らしい豆本を手に取ったりします。
「この本、ネギだ!」とか「この電柱、本になってる!」とか
わいわいはしゃいで、お父さんやお母さんに買ってくれるようねだる姿は
とても可愛らしいですね。

あとは、主宰のひとり、豆塚エリさんが詩歌や小説など文芸をされている方ですので、
文芸系の本の売れ行きもよかったようでした。
詩歌が多く買われていたような印象です。
小説に関しては、初見でも買いやすい本、
シンプルで一般的な表紙・内容の本のほうが
たくさん買われていったように思います。

感覚ですが、今回は入ってくる方が本を買っていく割合が高かったように思います。
配置が分かりやすかったのと、出店者さんに作っていただいたPOPの効果では
ないでしょうか。
初日の売上は、初日としては過去最高だったとのことでした。

今回面白かったのは、zine展目当てで遠くから別府にいらっしゃった方が
たくさんおられたように思います。
出店者さんもいらっしゃいましたし、純粋なお客さんもいらっしゃいました。
似た文芸イベントは全国各地で行われていますが、
「都市ではない純粋な観光地」で行われているものはzine展くらいかなと思います。
観光含めて本を買いにくるというのは楽しいですし、
今後広がっていくかもしれませんね。
遠くから来られた方にとっては、別府地元の方が書かれた、別府でしか買えない本が
魅力的に映ったかもしれません。
主宰の豆塚さんの本もそのうちの1つだと思います。

■11月4日(土)zine展2日目
前日の夜に主宰のおふたり(豆塚さんと村谷さん)が売上を計算し、
傾向を分析し、反省会を行ったとのことです。
その内容を元に、開店に先立って配置替えが行われました。
主には目立っていない本・売れていない本に目を惹かせる作業だと思います。
配置を置き換えたり、ジャンル分けを整えたり、POPなどを改めたりされていました。
全ての本がまんべんなく売れているというのも良くない
(お客さんが迷っているという証拠)ということで、
目当ての本を見つけやすいよう工夫を施したりもされていました。
おふたりとも睡眠時間も少なくお疲れだったと思うのですが、
真剣に本と向かい合っている姿が印象的でした。

11時に開店です。
記録的な売上を記録した初日と比べると、2日目の滑り出しは控えめだったように思います。
村谷さんいわく、3連休にイベントを行う際の一般的な傾向とのことです。
村谷さんは元バイヤーさんということで、経験則から本がたくさん売れるよう
いろんなアドバイスを与えてくださいました。

会場すぐ傍においしいカレー屋さんがあり、カレーをいただきました。

f:id:slymelogue:20171106175247j:plain別府市内には魅惑的な路地が細かく入りぐんでいて、
お散歩するといろんなお店が見つかって楽しいです。
言うまでもなく、温泉も有名なものから無名なものまで、
大きいものから小さいものまでたくさんあります。

休憩には、Tea Room Cozy Cornerのおいしい紅茶とスコーンを頂きました。

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■11月5日(日)zine展3日目
3日目、最終日です。
この日も前日深夜の反省会に基づいて、配置替え・整頓が行われました。
最終日のお客さんは、初日ほどではないですが、
2日目よりはたくさんいらっしゃっていたように思います。


会場にいるのが楽しくて、ほとんど観光をしませんでした。
とても名残惜しかったですが、帰りのフェリーのため、17時くらいまで見守って
おいとましました。

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■11月6日(月)帰りのフェリー
フェリーに乗って帰りました。

zine展inBeppuのツイッター公式アカウントによると、
3日間の売上は過去最高であったとのことでした。
主宰のおふたり、スタッフの方々のがんばりの成果だと思います。
ほんとうにお疲れさまでした。

のちほど、出店者の方々にも売上報告があるかと思います。
イベントとの相性や運のようなものもあるので、
全ての方にとって思ったような成果があるかは分かりませんが、
「売る努力」が最大限される素敵なイベントであったということは
私感ながらzine展で見てきた感想です。
わたしにとっては大切なイベントですし、
多くの本好きな方にとっても、そうであればいいなと思います。
もし次回があれば、ぜひ別府を訪れましょう!

そんなわけで、たいへん楽しい5日間でした。
本はよいものだと思いましたし、そう思えるイベントは素敵ですね。
「尼崎文学だらけ」も、次回の構想はまだまったくありませんが;
なにか素敵なことができたらいいな、と考えています。

zine展inBeppu4に行ってきます。

2017年11月3日(金)4日(土)5(日)の11:00~20:00に、
大分県は温泉街の別府にて、「zine展inBeppu」が開催されます。

zinebeppu.jimdo.com


「zine展inBeppu」とは、zineの展示・即売会です。
zineというのは、ようは手作りの本のことですね。
同人誌とか、リトルプレスなんて呼ばれたりもしますが。

わたしたちもこちらにおじゃまして
お手伝いさせていただくことになりました。

同じく即売会の「尼崎文学だらけ」を開催するとき、いつも考えているのは
「本を読むこと、書くことを楽しめるイベントにしたい」ということです。
でもこれって、すごくむずかしくて。
このことを、わたしたち以上の高いレベルで実現されているのが
「zine展inBeppu」だと思います。

過去回のレポート(「コンペイトー」というこんぺき出版発行の雑誌に掲載されています)を見ても、
すごく悩み、考え、苦しんで作っているイベントなのが分かります。
毎回、「これが最後」という決意でやっておられるイベントだと思います。
本と真摯に向かいあえる、というのは、この類のイベントを主宰するうえでの
いちばん大事な資質だと思います。
もちろん、だからといって扱う本が売れるわけじゃないです。
預けた本が1冊も売れないこともあるかもしれません。
でも、例え売れなくても、真剣に扱ってもらえたということは
本を書き続けるうえでの糧になります。
またイベントに出ようと思います。
逆にどれだけ売れても、軽々しく扱われていたなら空しくなるだけです。

「本が好きになれるイベント」だと思っています。
だから、できたら来てほしいです。
観光も楽しくて、こんな名所がありますよ。

フェリーさんふらわあ

www.ferry-sunflower.co.jp大阪からなら0泊2日でなんと往復1万円。
船旅は楽しいですよ。

別府八湯温泉道
http://onsendo.beppu-navi.jp/
別府は世界でも有数の大温泉地!
ちいさな温泉がたくさんあります。
88湯巡りというものがあって、88箇所を回ると名人に認定されます。 
2ヶ所回るだけでも初級になれるので、この旅でいかがですか?

■友永パン

tabelog.com

昭和天皇も食べたパン。
行列ができています。

■Oita Made Shop

oitamade.asia

会場すぐ近く。名産品がたくさんあります。

■platform04 SELECT BEPPU

past.beppuproject.com

会場すぐ近くのセレクトショップ。アート作品も見られます。
別府はアートに造詣が深い町でもあります。

■明石文昭堂

www.akashi-net.co.jp

オリジナル万年筆インクがあったりしますよ。

■Spica
http://spica.tv/
かわいらしい雑貨屋さん。
昨年は素敵な竹細工を置いていました。

ほか、おいしいものもたくさんあります。
だんご汁、地獄蒸しプリン、とり天(タレが甘い)、餃子、豚まん、豊後牛、別府冷麺……

たのしみ!

といっても、どうしても来られない方もいらっしゃると思いますので、
「お買い物代行サービス」の紹介をしておきます。
これは、現地に行かなくてもウェブ上から注文することで
zine展で販売されるものを購入できるシステムです。

■お買い物代行サービス

zinebeppu.jimdo.com
こちらの申し込みは明日(10/31)までなので、おはやめに!

そんなわけで、今週末はいよいよzine展。
素敵な本を揃えてお待ちしております。
たのしい時間になりますように!

尼崎文学だらけ~夏祭り~レポート

2017年8月27日(日)11~16時に
阪神尼崎駅から徒歩5分の尼崎市中小企業センターにて
文芸誌・創作文学同人誌展示即売会
「尼崎文学だらけ~夏祭り~」が開催されました。
http://necotoco.com/nyanc/amabun/

おお、過去形ですね。
そう、1週間前に終わったのですよー!
なのでレポートなどを書いてみようと思いつつ、
何から書き始めていいか、悩んでいます。

1.数字の話
まずは数字の話などしましょうか。
来場者数は、カタログベースでだいたい150人くらいでした。
前回が100人くらいだったので、だいたい50%アップですね。
ありがたいことです。
出店者数が増えた(ブース出店:33→50、委託出店:23→16、合計:56→66)
ことによる宣伝効果と、
チラシを尼崎市内中心にたくさん撒いたことによる宣伝効果だと思います。
宣伝くださった出店者方、ありがとうございました。
チラシを置かせてくださった施設さま、ありがとうございました。
FMあまがさき・尼崎経済新聞・神戸新聞などにも取り上げていただき、
たいへん感謝しています。

頒布部数の話。
わかるのは委託ブースおよびWeb通販のみになりますが、
委託ブースでは207冊の頒布があり、前回の179冊と比べて15%の上昇がありました。
Web通販では201冊の注文があり、前回の149冊と比べて34%の上昇がありました。
出店者さんのブースでもそれなりの数が出たのではないかと推測します。

2.アンケート
つづいて、アンケートをひもといてみます。
今回入口にアンケートボックスを設置しておりましたところ、
15枚の回収がありました。

a. このイベントをどうやって知りましたか?(複数回答可)
チラシ……2
あまぶんウェブサイト……2
ツイッター……9
知人から……6
ケットコム……1

→思ったよりツイッター経由の方、知人の紹介で来られた方が多いようでした。
次回はもっとチラシも充実させたいと思います。

b.販売物をどのくらい購入されましたか?(無料配布含む)
買ってない……3
5点以下……4
5~10点……7
10点以上……1

→ざっくりで平均するとひとりあたま5点くらいでしょうか。
ちなみにWeb通販の購入数もだいたいそのくらいです。

c. 気になったジャンルを教えてください(複数回答可)
純文学……4
詩歌……4
JUNE……2
大衆小説……7
ライトノベル……6
ファンタジー……8
そのほか……2
特にない……1

→ファンタジーはだいたいのイベントにおいて人気ジャンルですね。
ほか、大衆小説・ライトノベルをお求めの方が多いようです。
出店者数に比較すると、ライトノベル・詩歌の人気が目立ちます。

d.満足したものを教えてください(複数回答可)
見本誌コーナー……14
ガイドブック……4
ウェブサイト……4
チラシ……3
場内の空調……4
場内の広さ・ゆとり……6
販売物の量……5
販売物の質……7
販売物の種類の豊富さ……5
だらけブース……5

→ほとんどの方が見本誌コーナーを挙げる結果となりました。
次回はもっとみやすく、探しやすく設置したいと思います。
また、販売物の量・質・種類の豊富さにも評価いただきました。
場内のゆとりに関しては、BGMも良かったのではないかと考えています。

e.不満だったものを教えてください(複数回答可)
場内の空調……1
ウェブサイト……1
チラシ……1
販売物の量……1
ウェブサイトとチラシがちょっと探しづらい
ツイッターのRTが多すぎてうっとおしい
搬出のこと

→いろいろと反省点があります。
次回に向けて、修正したく考えております。

f.一番気になったブースを教えてください
FT書房
新天使出版会(ヤミークラブ)
夜間飛行惑星
今田ずんばあらず
Picnic
つばめ綺譚社
眠る犬小屋
水銀
委託販売…3
すべて

→多くのブースを挙げていただきました。
委託販売は分かりやすく設置したつもりでしたので、
見ていただいてありがたいです。

g.イベント全体を100点満点で評価すると何点ですか?
最高点……100点
最低点……60点
平均点……84点

→おおむね高い評価をいただき、ありがとうございます。

h.点数の理由や、そのほかお伝えしたいことがあれば、記入ください。
ツイッターがうざすぎた
もっといろんな人を見たかった。もう少しブース数を増やしてほしい。
アットホームな雰囲気がよかったです。続けてください。
こんなに一堂に色々そろえて、気軽に話が出来る場が大変よかったです。
まわりやすいし親しみやすくてよかったです。
見本誌コーナーが見やすくてよかったです。
距離感が近すぎて、見るとき緊張します。
搬出伝票くらいは用意してほしかったです
埼玉から来ました
見本誌やウェブでの試し読みが十分に出来たので、購入してから合わないということがなく、じっくり選べたのがよかったです。
駅から近かったのが来やすくてよかったです。
欲しかった本の売り切れがありました。もう少し多くてもよいのでは?

→次回に向けての参考とさせていただきます。

3.当日までの話
さて、数字とアンケートを踏まえたうえで、当日までの話に入ります。
当日までは、主にウェブサイトとツイッターにて宣伝活動をしておりました。
ウェブサイトは前回よりは分かりやすくなったと思いますが、
アンケートで「探しにくい」との意見をいただきましたので、
次回は改善しようと思います。

ウェブサイトのメインとして、「推薦文」という制度があります。
これは本を読んだことがあるひとが、その本の「推薦文」をウェブに投稿して
宣伝を後押しできるようにする仕組みです。
あまぶんの1つの理想として、「(宣伝しなくても)いい本は売れる」という
ものがあります。
できるだけ、本を作ることだけに集中してほしい。
推薦文はそのために導入した仕組みで、
前回の205件を上回る280件の投稿をいただきました。

ただ、推薦文ですと、過去に販売された書籍の後押しにはなっても、
新刊や、新しく出店される方にとって不利になります。
これを改善するため、今回、zine展inBeppuさんを参考にして、
ブース出店者さんが「一押し書籍」を設定できるようにしました。
「一押し書籍」については、事務局より下記のサポートを行いました。

a.公式推薦文の投稿
b.ポストカード作成
c.朗読音源の公開

公式推薦文はにゃんしーが担当しました。
文章を送ってもらい、こちらで読んだうえで推薦文を書くという仕組みでした。
50出店者中、希望のあった26の出店者さんについて
推薦文を投稿させていただきました。
「面白い」「面白くない」の2軸ではなく、
「どういうひとにこの本を届けたいか」というのを意識し、
必要なひとにその本が届くような推薦文を書いたつもりです。

ポストカード作成は泉由良が担当しました。
自分でデザインされた方もおられますが、
殆どはこちらで文章と合うデザインを作成しました。
ポストカードは、セブンイレブンネットプリントから
くじという形でランダムに出力されるようにしました。
50出店者中、希望のあった22の出店者さんについて
ポストカードを作成しました。
1ヶ月間で175件の出力がありました。
「ポストカードを見てその本が気になった」という方もいらっしゃいましたので、
少しでもサポートになっていれば幸いです。

朗読音源は泉由良が担当しました。
50出店者中、希望のあった12の出店者さんについて
朗読音源を作成しました。
耳で文章を体験することで、新たな出会いを演出できていれば嬉しいです。

会場に来られないお客様のため、
ウェブ上でも通販で書籍を購入できるようにしました。
36名の方から計201冊の注文をいただきました。
通販のシステムはそれなりに使いやすかったと思うのですが、次回の改善課題です。
通販の注文数は各出店者さんの管理ページより
リアルタイムで確認できるようにしており、
搬入数の目安を確認するのに役立ったのではないかな、と思います。

4.当日の話
さて、いよいよ当日の話。

まず、前日の11~16時に同じ会場で見本誌試し読み会が行われました。
誰かがおっしゃったようにまるで図書館のように、静かに見本誌を読む場です。
来場された方は主にブース出店者さんでした。
当日はゆっくり本を選べないと思うので、
そういう方にとって本を見つける機会になったのではないかと思います。
どの本を買うか目星をつけるため、チェックシートを配布しました。

試し読み会のあと、前日設営が3時間ほどありました。
あまぶんは「だらけ」の名のとおり、
できるだけゆっくりのんびりしてほしいという思いがあります。
ですので、設営時間も長くとります。
後で足りないものを買い足したりとかもできますし、
前日設営は出店者さんにとってやさしい仕組みだったのではないかと思います。

そして、当日。
イベント開始までに、2時間の設営時間がありました。
当日の設営時間も長くとっています。
ゆったりのんびり設営をしたあと、11時に開場しました。

開場とともに入って来られるお客さまが結構いらっしゃいました。
11~12時の時間がいちばん混んでいたように思います。
見本誌コーナーはたくさんひとがいましたし、
委託販売にも行列ができました。

あんまり写真を撮ってはないのですが、見本誌コーナーはこんな感じでした。

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そんなに見本誌コーナーが人気と思わなくて(すみません……)
工夫といえるのは、一押しの見本誌だけ場所を分けたことと、
壁にポストカードのデータを貼って見栄えよくしたことくらいかと思います。
次回はもっと見やすくしようと思います。
しかし出店者さんたちが見本誌に素敵なPOPを貼ってくださいましたので、
とても華やかな場所になりました。

アンケートのとおり、委託販売コーナーも人気でした。

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委託販売の販促となるよう、
各委託出店者さんのブースを45x45cmの大きさで作り、
そこに出店者さんに作成いただいたポスターを貼り、
ポストカードを無料で持って帰れるようにしました。
各書籍や出店者さんの魅力が伝わりやすく、
欲しい本が探しやすくなったのではないかと思います。
ポストカードも人気で、73枚がもらわれていきました。

一般の委託販売とは別に「尼崎セレクト」「白昼社委託」という
企画委託もありました。

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企画委託の頒布数はトータルとしては悪くなかったのですが、
もっとテーマ性をもたせたほうがいいのかな、など次回に向けて考えています。
ドラゴン本ばかりを集めたドラゴンフェアとか。

場内の雰囲気としては、
11~12時がいちばん混雑していて、
ほかの時間はわりとおだやかであったかと思います。
人が多すぎるわけでもなく、ないわけでもなく。
泉由良のセレクトしたBGMを小さめの音量で流していました。
過ごしやすく、本を選びやすい空間であったのではないかな、と思います。
アンケートでも、場内の雰囲気については好印象でした。

会場は、一般ブースをだらけブースが囲う作りでしたが、
これがなかなか面白かったのではないかなと思います。
一般ブースとは、机を置いて普通に本を頒布するブースですが、
だらけブースとは、180x180cmの床だけを出店者さんに渡して
そこで(規約のかぎりで)何をしてもいいという自由なブースです。
テントが立ってその場で淹れた珈琲を飲んでるサバイバルな人がいたり、
なぜか裁判所もある商店街が並んでたり、
列車が走ってたり、
笹が立ってたり、
インスタレーションのごとく床が文字で埋め尽くされてたり。
おとといあさってのらしさんが、「うそあま」というゲームをされており、
これが大好評だったようです。
だらけブースは広いですし、文学を身体全体で楽しめる場なので、
今後も拡張していきたく考えています。
(ちなみにだらけブースの申し込みは、開始後数日で埋まった記憶です)

何人かの方が感想で書かれてくださっているとおり、
尼崎文学だらけの11~16時は、総じて楽しい時間であったのではないかと思います。
楽しい雰囲気のなかで買った本は幸せな気持ちで読めますし、
そのぶん楽しめると思います。
そういう空間を作れたのは、出店者のみなさまのおかげだと思いますので、
改めてありがとうございました。
本を購入された方々、尼崎文学だらけでの時間が、
いい出会いになっていれば幸いです。

16時からは撤収で、撤収がおおむね落ち着いたあたりから、朗読会が始まりました。
池上宣久さん・八和詩めぐむさん・まめさん、という詩人の方が朗読されたあと、
泉由良・にゃんしーのスタッフの朗読が続き、
そのあとに自由参加の朗読があり、6名の方に朗読していただきました。
耳で文章を味わう、声に出して文章を表現する、というのは
ふだんあまりしないことだと思うので、新たな発見につながっていれば嬉しいです。

18時からは打ち上げでした。
こちらでもびっくりしましたが、びっくりするほど豪華でした。。
大皿で2皿あったおすしが一瞬で消えました。。
飲み放題のお酒もけっこうな種類がありました。
会場を移動せずにその場でできるのもよかったですし、
場内も広く、ゆったりお話できたのではないかと思います。

20時に打ち上げが終了し(打ち上げの2時間がすごく早く感じました)
最後に残った机を撤収して(手伝ってくださったみなさま、ありがとうございました)
無事閉会となりました。

5.まとめ
もちろんひとによっていろんな意見・感想があると思いますが、
総じて、いいイベントだったのではないかな、と自負しています。
「本を読むこと・書くことを楽しめるイベントにしたい」というのを
掲げて行っている「尼崎文学だらけ」ですが、
ある程度は達成できたのではないかな、と。
改善点も多くあります。
やっぱり、一般来場者の数はもっと増やしたいですね。

今回の、あまぶんでの出来事が、読むひとにとっても、書くひとにとっても、
本をもっと楽しめる契機になっていれば嬉しいです。
あまぶんは常に、本を生かす場でありたいです。

さて、次回に関してですが……
正直まっっったく何も考えてないんですよね。。
来年は6月に静岡文学マルシェさん、
7月にテキストレボリューションズさんがあるらしいので、
夏の開催は無理だな、春だともう会場が抑えられないな、くらいは
考えてはいるのですが。。

今回の「尼崎文学だらけ」は、
「尼崎文学だらけ2」ではなく「尼崎文学だらけ~夏祭り~」という名前でした。
ナンバリングしていない理由は、毎年必ずある恒例イベントではなく、
1回1回が最初で最後、
すべてを注ぎ込むイベントでありたいという気持ちから来ています。
やっぱりそのほうが、参加してくれた人が楽しいですから。

なので次回については全く構想がないのですが、
まあ、なにがしかまたあるのでしょう。
本を書くのも読むのも好きですし。
ほかにもそういう人がいるかぎり、あまぶんはまたあると思います。
またお会いしたときにでも、ブログやツイッターなどでも、
あまぶんの感想を伝えてくれると嬉しいです。
それは次回に向けての励みになりますので。

感想といえば、N.Riverさんがあまぶんの感想をツイッターのモーメント機能で
まとめてくれました。

twitter.com

来場者さんにも、出店者さんにも、
来られなかった方にも、宣伝に協力してくださった方にも、
いろんなひとに協力してもらってできたイベントでした。
改めて、ありがとうございました。

「尼崎文学だらけ~夏祭り~」はこれにて終わりとなりますが、
本を読み終わるまでが「あまぶん」ですので、
たくさん読書を楽しんでくださいますと幸いです。

―――(2017/09/06:追加)―――

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いよいよ尼崎文学だらけ

2017年8月27日(日)に
阪神・尼崎駅から徒歩5分の
尼崎市中小企業センターで開催されます
文芸誌・創作文学同人誌展示即売会
「尼崎文学だらけ」
http://necotoco.com/nyanc/amabun/

いよいよですね。
たくさんの作品・作家・本を好きな方々と会えること、
大変楽しみです。

タイムテーブルとしては、このようになっています。

■8月26日(土)
11:00~16:00 見本誌試し読み会

■8月27日(日)
11:00~16:00 尼崎文学だらけ
16:30~18:00 朗読会
18:00~20:00 あまぶんビアホール

メインは日曜日の11:00~16:00にある展示即売会ですが、
他にもいろいろイベントがございます。

行き方をおさらいしておきましょう。
まず、阪神尼崎駅に向かいます。
東方面からいらっしゃる方は、梅田駅で乗り換えて
阪神梅田駅→阪神尼崎駅と向かうことになるでしょう。
梅田から尼崎まで特急で10分かからないくらいです。
西方面からいらっしゃる方も、阪神をご利用くださいませ。
(JRでも来れますが、JR尼崎→阪神尼崎間でバスを使う必要があり、
上級者向けです)

阪神尼崎駅からは徒歩5分です。

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まず、北側の、噴水があるほうの出口にでます。

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駅を出て右手のエスカレーターに乗ります。
エスカレーターの裏にはエレベーターもあります。

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空中通路をまっすぐ歩きます。

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右手にアマゴッタという名前のショッピングモールがあります。
ファミリーマートが入っているほか、百均・文具屋などもあり、お買い物に便利です。

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アマゴッタを通り過ぎて、突き当りを左に曲がります。
そのまままっすぐ歩くと左手に中小企業センターが見えます。
空中通路から直接入ってエレベーターで1Fに降りることもできます。

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あるいは、まっすぐ通り過ぎて、エレベーターで地上まで降りて、
横断歩道を渡っても辿り着くことができます。

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1Fホールが会場です。

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面白い本、たくさんそろえてお待ちしておりますね。
どうぞよろしくお願いいたします。

あまぶん見本誌試し読み会

さてさて、2017年8月27日(日)に
阪神尼崎駅から徒歩5分の尼崎市中小企業センターで開催されます
文芸誌・創作文学同人誌展示即売会「尼崎文学だらけ」(あまぶん)
http://necotoco.com/nyanc/amabun/

今週末ですよー。
いよいよもうすぐですね!

さて、あまぶん前日、同じ会場・同じ時間にて
「見本誌試し読み会」が開催されます。
あまぶんで頒布される書籍の見本誌がゆっくりじっくり読める場ですね。

配置される見本誌の一覧を公開しました。
http://necotoco.com/nyanc/amabun/purchase.html

委託など含めると、全80出店者・300作近い作品の見本が読めることになります。
(当日の持ち込みもあると思うので、まだ増えるかもしれません)
ただただひたすら静かに本を読む場ですが、それはとても贅沢な時間。
楽しんでいただけますと幸いです。

見本誌試し読み会は入場無料。
8月26日(土)11~16時に、尼崎市中小企業センターの1Fホールにて。
(あまぶんと同じ会場です)
よかったら遊びに来てくださいね。

見本誌一覧は当日無料で配布しますので、
買いたい本をチェックするのにも役立ててください。

あまぶん一押し本の朗読公開

2017年8月27日(日)に
阪神尼崎駅から徒歩5分の尼崎市中小企業センターで開催されます
文芸誌・創作文学同人誌即売会
「尼崎文学だらけ」(あまぶん)
http://necotoco.com/nyanc/amabun/

あと1週間ですね。

あまぶんでは、ブース出店者さんが
一押し本を登録できるようになっています。
各ブース出店者さんが自信をもって送りだせる
ぜひ読んでほしい本たちです。

■一押し本一覧
http://necotoco.com/nyanc/amabun/search.php?type=0


あまぶん事務局でも、
一押し本についてはいろいろとバックアップを行っています。

昨日まで、
一押し本のポストカードをセブンイレブンから出力できるようにしていました。
累計で175件の出力がありました。
たくさん手に取って頂き、ありがとうございます。
素敵な本と出会える機会になっていれば、幸いです。

また、一押し本の公式推薦文を公開しています。
本を探す際の参考になればと思います。

■一押し本公式推薦文一覧

http://necotoco.com/nyanc/amabun/recolist.php?name=%E3%81%82%E3%81%BE%E3%81%B6%E3%82%93%E5%85%AC%E5%BC%8F%E6%8E%A8%E8%96%A6%E6%96%87

これらに追加して、あまぶんでは、
一押し本の朗読音源を公開することになりました。
目で追うのと、耳で聴くのと、また違った良さがあると思います。
現在、4作品の朗読音源を公開しており、まだまだ増えていく予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、あまぶん終了後の16:30~17:00には、あまぶん朗読会もあります。
あまぶんでは、耳で楽しむ文学も味わってくだされば幸いです。

■あまぶん朗読会の記事

amabun.hatenablog.com

あまぶん委託販売ではブースをつくります

さてさて、2017年8月27日(日)に
阪神尼崎駅から徒歩5分の中小企業センターで開催されます
文芸誌・創作文学同人誌即売会
「尼崎文学だらけ」
http://necotoco.com/nyanc/amabun/

あと1週間とちょっとですね。
とても楽しみです。

尼崎文学だらけ(通称:あまぶん)では、
委託販売というものを行います。
これは、当日会場に来られない出店者さんのため、
あまぶん事務局が代わりに書籍を頒布するものです。

委託販売の書籍一覧(45点)
http://necotoco.com/nyanc/amabun/writerview.php?writer=56

この「委託販売」というシステムは
おなじような即売会では
用意されていることが多いのですが、
一般に、ブース出店者さんと比べてあまり売れないことが多いようです。

お店を出しているブース出店者さんのほうがたくさん売れるのは当たり前ですし
イベントとしてもそうあるべきだと思っているのですが、
来てくれるお客さんがもし、いい本を見逃しているのだとしたらさびしい。
委託販売も、ブース出店ほどはいかないまでもそれなりに楽しんで、
いい本を見つけてもらえるシステムはないかなー、と考えていました。

というわけで、あまぶんでは、委託出店にもブースを設けることにしました。
45x45㎝のちいさなものですが、本棚を意識したこげ茶色の箱を用意して、
そこに出店者さんごとに書籍を並べます。
出店者さんのイメージが伝わるポスターをつくってもらって設置し、
さらに無料でポストカードを持って帰ってもらえるようにします。

たとえば、庭鳥さんのブースだと、こんなかんじになります。

f:id:slymelogue:20170816120456j:plain

……庭鳥さんの姿が見えるようではないですか(00)

ポスターとポストカードの設置は希望者のみですので、
すべての委託ブースにあるわけではありませんが、
あまぶんでは委託販売も楽しんでもらえるとうれしいです。

ちなみに、一般の委託とは別に、企画委託というものもあります。

前回頒布の多かった委託出店者さんがまた来てくれたら尼崎のひとが嬉しいだろうな、
ということであらためて出店をお願いした「尼崎セレクト」
http://necotoco.com/nyanc/amabun/writerview.php?writer=1

 

白昼社さんに推薦いただいた「白昼社委託」http://necotoco.com/nyanc/amabun/writerview.php?writer=62

 

どの委託が、どの出店者さんが秀でてるということはありませんが、
それぞれに特長があると思いますので、
その特長を生かした展示ができればと思っています。

ぜひぜひ、楽しんでいってくださいね。